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α person(あるもの)

「あっそうだ。明日、旅行に行ってくるから」

「だから来たんだよ。従弟に友達が旅行行くからって。知らん奴だと思ったら」

「いや~、まあ、仕事休んでまで来てくれるとは思わなかったよ」

「いや、3月まで休みだし、2月末までには帰ってくるでしょ?」

「そう。てか何やってるのよ。仕事さ」

「フリーランスのクリエーター的な感じ」

「そうなんだ。まあ、この家のことお願いね。明日から」

「うん。てか、年始そうそう旅行って、いつもは家で休んでるのに」

「まあ、たまにはね」

「もう夜遅いし、さっき案内した。ゲストルームに」

「そうね。2時過ぎてるし。明日でしょ?大丈夫なの?」

「午後の便で行くから大丈夫。起きれるよ」

「じゃあ、お休み」

「はい」


- DAY 0 -


「おはよう」

「おはよう。もうそろそろ空港行くから。テレビとかも普通に使ってていいよ」

「わかった」

「じゃあ、行ってくるね。ちょっと離れてるから高速乗って、1時間とか?」

「そうだね。じゃあ、行ってらっしゃい」

「うん。カギ閉めといてくれる?」

「うん」

「じゃあ」

「はい」


家には、僕しかいなくなった。

「(テレビはチューナーレスか)」

そう思いつつ、CLCinematicというVODで映画を観ていた。

1本観終わり、CLTで人気ゲームの実況を観ていた時だった。

玄関のドアが開いた音がした。

「忘れ物?」と、リビングから問いかけても返答はなかった。

見に行くと、靴もなにもなかった。空港に再度向かったと思い、リビングに戻り、ゲーム実況を観ていた。

すると、お風呂からシャワーの音が聞こえた。風呂場に行き覗いてみても、誰もいなかったが、湿っていた。

朝に入ったのかと思ったが、パジャマから行く直前まで着替えてはいなかった。

それは関係ないとしても、その後も2階の寝室などから音が聞こえ、電話をした。

だが、"誰もいない"そう言われた。

音は定期的になり続け、その日は、終わった。




α person(あるもの)

 
 
 

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2024年9月11日

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